GeoGuessrプレイヤーが増えてほしい

これは mstdn.maud.io Advent Calendar 2024 5日目の記事です。

昨日は giraffe beer 氏の『3Dプリントのプロセス、またはその設計のマインドについて』でした。

 

お前誰?

mstdn.maud.io

こういったアカウントの者です。

去年の半ばから今年になってようやくmstdn.maud.ioのアカウントを動かし始めたので知らない方のほうが多いと思います。2018年にアカウントを作ったらしい。全然覚えてないですね。太古にあった移住第一波(?)以降波乗りが下手です。

ゲームとねことスキーの話をしたりしなかったりしています。スキーはこれからシーズンに入るので積雪量に期待が高まります。

最近こちらに再び生を享けてからはねこの写真をトゥートしてgiraffe beer氏にboostしていただく日々を送っています。いつもうちのねこを見ていただき、本当にありがとうございます。

 

はじめに

3年くらい前からGeoGuessrというゲームにまあまあハマって毎年年間パスを買っています。今年から必ず月額を払わないと遊べないようになってしまい友達に勧めづらくて悲しいですね。お金を払ってる人と一緒に遊ぶならアカウントを作るだけでいいので、いつも周りの人をそそのかしてアカウントを作らせています。5人くらい集まるようなら協力プレイができるゲームモードで遊ぶのも楽しいのでこれからもどんどんそそのかされていただきたい。アカウントを作るだけならタダですよ。作った?いますぐ作って!ブログの最後で確認しますからね!

www.geoguessr.com

 

RTA in Japanに参加されたプレイヤーの方もいらっしゃるようで最近はGeoGuessrという名前くらいは聞いたことがある方もいるのではないかと思います。こちら参考動画になります。

もう国の当て方だの細かいテクニックだのはこの動画や先人の記事を見たら十分雰囲気掴めると思うので、本記事では私がランクマッチを走りながら考えていることを書いていきます。

www.youtube.com 

 

実は最近世界的にプレイヤーが増えているらしく、去年から公式の世界大会も開かれるようになりました。賞金が数百万円と出るかなり大きな大会です。招待制で今年は日本から二人出場していました。

世界大会では一対一のデュエル形式で同じ位置に同時に落とされどちらが正確に位置を推測出来るかを競っていくことになります。自分も同様の形式であるランクマッチに挑戦しているので配信を見ながら自分も推測し、解説の言葉で新しいメタテクニックを仕入れて楽しんでいました。

先述のRTA走者のDaig_Oさんが世界大会では解説を務められていたのでもし興味があればアーカイブを見てください。

 

ランクマッチむずかしすぎ

普段はレーティングが関わってくるランクマッチというゲームモードを遊びまくり現在GoldⅢ(全体でみるとちょうど真ん中)で停滞しています。

Goldに上がったことで行動制限のあるNoMoveで遊べるようになりました。

NoMoveの良いところは情報格差が生まれないことと、ゲームスピードが非常に速いことですね。移動が禁止されてその地点の情報しかないのでわざわざ探しに行くことなくゲームを進められます。これは逆に言うと出題された地域についてほとんどわからない場合負ける可能性が高くなるということでもありますね。

Movingでは好きなように動いてヒントを探しに行けるのが面白いところでもあるんですが、特定に必要な道路番号だったり言語情報だったりを得られるかの差が生まれるのがどうしても許せなくなったのでしばらくはNoMoveで遊んでいると思います。

ランクマッチでは体力6000の状態から始まり、お互いの点数の差分が負けたほうにダメージとして入ります。どんなゲームモードでも満点は5000点で固定されているためランクマッチでは何があっても2ラウンドまでは遊べるように最低限保障されています。ラウンドを重ねるごとにダメージに倍率がかけられるようになるので、戦法としてこちらの得意な地域で勝負できるように耐えだったりリスクヘッジのGuessが必要なこともあります。(東アジアをもっと出してほしい)

GeoGuessrのGoldランク以上のランクマッチではA Community Worldという全カバレッジ(coverageね)から手動でピックアップされたマップが採用されており、満点の5000点が取れるようにデザインされていますが、普通の人には難しいです。また、このマップは国や地域ごとの出題されやすさの偏りをなくすために有志によって作成されました。Goldランクに上がってからは欧州ばかりが出るということもなくなったように思います。

 

GeoGuessrでは対戦形式のランクマッチ以外に一人で挑戦できるシングルプレイヤーモードがあります。1ゲーム5問固定で合計25000点が満点です。国ごとのマップも用意されていて、点数ごとにプラチナ金銀銅のバッジがもらえます。日本人なのに日本マップで金バッジを貰ってないのもなんかなあと思って全問満点取ったこともあります。実はこのゲーム、時間を長く掛けるほど満点が取りやすくなるので、私のプラチナバッジはそれほどすごいものではないです。

 

このゲームの楽しさがランクマッチでしか分からないことなんてなくて、むしろ世界中の景色を見て観光している気分になれることがかなり大きく、私もそこからハマっていったのでみんなに景色を楽しんでほしいという一心で布教を続けています。ランクマッチなんて闘争心が有り余ってる人だけやればいいんです。

今でもランクマッチ中に面白い看板を見つけたらGuessよりスクショを優先しますからね。みんなに自慢してあわよくば興味を持ってもらおうという魂胆です。

友達とのDUEL中だと思うけどこういうのとか。

 

役に立つの?

GeoGuessrをやっているという話をすると記憶喪失になっても「ここは……チュニジア!私は誰?」ということになるの?と聞かれますが、カーメタと呼ばれるカメラに映り込んだGoogle Carの特徴から国を当てる方法もあり、有名どころとしてケニア(シュノーケル)やガーナ(テープ)などが挙げられますが、もしそういう国に飛ばされた場合生身になるとわからない可能性が高いです。

私、Google Carがないところでは生きられないの。(ジオゲプレイヤーの綾波レイ)

EUだったらわかるかも。EUのナンバープレートはストリートビューではモザイクのお陰で使えませんが国コードの記載があるのでね。

ケニアのシュノーケル

ガーナテープ

ここからわかる通り現実世界ではあんまり役立ちません。歴史を勉強するモチベーションにはなると思います。通行帯から言語、標識に至るまで歴史を勉強すれば辻褄が合うって素晴らしいことです。大人になってから歴史を勉強してみて中高生の頃にやっておかなかったことを呪いました。

役立つかどうかという意味で考えると、GeoGuessrをやるようになってから地図音痴がかなり改善されたような気がします。道路の形状を推測して地図から探す能力は使い道ないですが、立体の形状を把握できて困ることはないので誤差です。同時に地図をノースアップでしか見られないようになってしまいましたが、紙地図使うならヘディングアップは使えないしあんまり関係ないかな。

 

実践

あんまりにも前置きが長いと人々が寝てしまうのでここからは試合中や試合で使われるマップを走っているところからいくつかピックアップして考えていることを書いていきます。五問は出したいけど飽きたらやめます。

一問目

こちら3日の深夜に出たばかりのできたてほやほや画像です。この画像1枚からインドネシア語っぽいな、瓦屋根が赤いからジャワ島かな、と考えることができます。

二問目

これは結果から言うとニュージーランド北島になるんですが、植生と起伏が多いことから南島で回答していました。今のランク帯ではニュージーランドをこれ以上詰める必要がないのでこれで妥協しておきます。めちゃくちゃいい景色なのにNoMoveだからこの場から動けないの本当に悲しい。この後10回くらい同じマップを走っていたら同じ地点が出題されて「これ進〇ゼミでやったやつだ!」になりました。

三問目

これは南アフリカ東側です。ケープタウン周辺にGuessしました。起伏の多さや植生をよく観察すれば東側だとわかりますが総合的に考えてどこが一番可能性が高いのかを時間内に考えるのは難しいです。

四問目

これはアメリカの東海岸ですが私は西海岸と回答していました。センターライン黄色の二重線は北中南米でよく見られます。つまり何も定まってないですね。植生からアメリカとカナダの国境付近と推測しました。

国の中でもどこなのかを当てることはリージョンゲスと呼ばれていますがアメリカやカナダはそれができないと大ダメージが入る可能性が非常に高いので早めになくしておきたいウィークポイントになります。紅葉が綺麗ですね。

五問目

おや……なんだか読める文字が書いてあるような気がします。市外局番を失念していたので県を外しました。026は長野県で使われています。

六問目

続いてこちらはアイスランドになります。黄色いボラードに反射板が特徴です。モコモコの苔がかわいい国です。

七問目

まず一番近くにある車のナンバープレートが黄色地で左側に青の帯がついていることから、オランダとルクセンブルクまで絞れます。これは自分の感覚なんですが、水路を感じたらオランダ、山を感じたらルクセンブルクに刺しています。平野なのでほぼオランダで確定ですね。

八問目

読めそうで読めない、台湾ですね。中国からは香港の一部しか出題されないのでほとんど出ないと思っていいです。

せっかくわかりやすいところが出たし、ソロで遊んでるだけだったので時間もありますし5000点取ってみますか。ちょうどおにぎりマークが見えているところから180度視点を動かすと近くに布洛灣吊橋(山月吊橋)があることがわかります。

地図から大まかな場所と地名を見つけて、コンパスを北に合わせて道路の傾きと合致する場所を探します。

取れました。これは道路が少ないしわかりやすいだけかも。時間制限もないし。

 

まとめ

GeoGuessrをやっていると頭の中に巨大なベン図が作られていく感覚があります。例えば太陽の位置、通行位置、ナンバープレート、言語、カメラの世代、ボラード、電柱の形状など身に着けたすべての知識がどこかで使える時が来ます。

そうやって絞り込んで最も可能性が高い地域を最終的に回答しますが、まだまだひよこでベン図も完成していないので間違えるたびに修正が入っていくのが面白いです。少年漫画っぽいし。(戦いの中で成長してる!?)

考えれば考えるほど受験勉強だなあと思います。予習実践復習を繰り返し続けるゲームなのでね。勝てば気持ちいいし負ければ悔しい、今となってはその脳汁の為だけに遊んでいるのかもしれません。

このゲームをやってから初めて知ったことは山ほどありますが、その中でも欧州の一部の国では運転免許証のグレードによって酒気帯びしていい量が違うことが雑学としてずっと味してます。私も酒気帯び運転してみたいんですけど……

 

最後にGeoGuessrのアカウントを忍ばせておきます。対戦希望お待ちしております。

www.geoguessr.com

明日の末代アドカレは giraffe beer 氏の『今年の嘘』です。